月刊サウナ » 【湯あそびひろば6・3の湯 25年間ありがとう！／第2回】8月末でお店を締める事となりました

【湯あそびひろば6・3の湯 25年間ありがとう！／第2回】8月末でお店を締める事となりました

緊急事態宣言を受けての営業自粛中に行ったスタッフとの個別面談で一人一人のスタッフに直接閉店を伝えました。

スタッフの反応は様々でしたが驚きと残念そうな表情はみな同じ。

中には目に涙を浮かべる方もいて、面談を経て改めてスタッフへの感謝を感じた2日間でした。

『まだ3か月先だから』と言っていた閉店の日ももうすぐ目の前までやってきました。

最後の日ってどう迎えるのだろう？何を感じて、お客様とどんな言葉を交わすんだろう？

スタッフにどんな言葉をかけるんだろう？

いまだにそのイメージはわかないまま、今までと同じように毎日が過ぎお客様といつもの会話を楽しむスタッフたちの姿が当たり前のようにあります。

恐らく当日までその答えは見つからないままだろうと感じています。

25年間を振り返って思う事はやっぱりたくさんのありがとう。

ありがとう！今までご利用頂いた全てのお客様に

小さな町の温浴施設で長年営業させて頂いた財産の一つに多くのお客様がお見えになります。

特に常連のお客様も多く、オープン以来20年以上もご利用頂いたお客様も少なくはありません。

毎年、幹事として日帰りバス旅行を企画しお客様を誘ってコミュニティーを作って頂いた常連様、店舗主催のゴルフコンペに積極的にかかわって頂き、最近では『6・3の湯さよならゴルフコンペ』を企画して下さり、会場の手配などをお手伝いして頂いた常連様など本当にお世話になってきました。

また、お客様が作られた野菜やお土産を頂く事や、お客様同士の野菜などの物々交換なども微笑ましい光景の一つでした。

そして何よりも、未熟な我々スタッフに温かくご指導頂いた事も多く、閉店をお伝えしてからも『継続してほしい』『しばらくしたら復活して下さい』と多くの言葉をいただける事は本当に嬉しく思います。

ありがとう！今まで関わってくれた全てのスタッフに

6・3の湯の1日は開店前の2時間の清掃から始まります。

清掃スタッフの皆さんの平均年齢は高く、毎日一生懸命きれいにしてくれました。

寒い冬の日でもたくさんの汗をかいて前日の汚れを25年間毎日リセットし続けて頂けました。

そして、お客様が毎日気持ちよく施設を利用できるために日々全力で店舗運営にかかわってくれたスタッフなど、多くのスタッフの皆さんに支えられて店舗を運営して来ることができました。

人手不足の時でも協力してシフトを埋めてくれることで長年無事にお店を開けることもできましたし、そのおかげで毎日お客様に湯あそびひろばを楽しんでいただく事ができました。

そして、基本的にわがままな支配人である私の突発的な言動や思いつきに付き合ってくれたことも含めて、お店を盛り上げるために協力してくれたことは感謝してもしきれません。

ありがとう！最後まで頑張ってくれた設備に感謝

温浴施設は設備ありきの商売と言っても過言ではないほど色々な機械、設備が動いてくれて日々の営業が成り立ちます。

人間もそうですが、機嫌の良い時もあれば悪い日もある。そして調子のよい時もあれば体調の悪い時もある。

設備も同様で時々機嫌が悪くなったり、病気になったりします。

特に週末や、繁忙時期などのお客様のご利用が多い時に限って設備がご機嫌斜めになるのは温浴施設の”あるある”の一つです。

それでも手をかけてやることで自分の使命を全うしてくれるので我々も安心してお客様をお迎えできる事ができるのです。

渇水の際に『早く溜まれ！』と願いながら眺めた井水地下タンク、水が汚れていないか恐る恐る覗いた受水槽タンク、過負荷で何度も停止して最終的には動かなくなってしま事もあった各種ポンプ、漏電でブレーカーが落ちてしまったコンプレッサー、温度調節がうまくいかなくなって何度も叩いた温調弁などなど25年の歴史の中では泣かされることも多々ありましたが設備がしっかり動いてくれたおかげで毎日のお客様の『気持ちいい』『元気になる』を見る事ができました。

振り返ると多くの皆様や設備に助けて頂いて25年間営業をする事ができたと改めて感じます。

6・3の湯は8月末日で閉店しますが6・3の湯の精神は引き続きこの地域で生き続けると信じています。

9月から一部のスタッフは姉妹店の癒しの里小京都の湯や社内施設に移籍をしてお客様の『気持ちよかった～』『楽しかった～』などの喜びをを作っていく為に引き続き頑張ってくれる事と思います。