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【KGN機械室日記#76】ありがとう!“湯あそびひろば6・3の湯” 

オフロ保安庁の中でも隊員歴の長い「なべやん」在籍の “湯あそびひろば6・3の湯”(愛知県西尾市)が、 この夏で25年に渡る営業に幕を閉じるということで、 いても立ってもいられずに現地取材を敢行しました!

井水が鉄分とマンガンの多いクセのある水質の為、その水質の微妙な変化に応じて適切なろ過や十分に殺菌 することがとても困難だったとなべやんは振り返ります。
鉄分が多いことでダメージの進行も早く、ピンホールが開いたりする漏水も各所で頻発。
機械室内には、その水受けがあちこちに器用に設置され、その苦労が窺えます。

屋外のろ過設備のダメージが水質を物語っています


過去には地中で漏水を起こし、その水が床面から染み出してきたなんてこともあるとか!
また、今では主流となった「人工炭酸泉」を20年前に取り入れていたというのも驚きです。
今のように資機材が充実していない時代ですから、目地の補修や故障のスパンが短く、炭酸濃度のコントロールにも相当苦労したとのことです。

カランから真っ黒なお湯が出てきて、開店2時間ですぐさま休館に追い込まれたり…そんな数々の苦い経験を活かし、設備の安全と衛生管理を司るなべやん。
ある時スタッフに「井水が渇水した時の対処法」をレクチャーしたそうですが、なんとその翌日にシミュレーションと全く同じ
現象が発生!前日の研修の成果で、その場にいたスタッフがすぐさま対処できたおかげで事なきを得たなんてエピソードもあるようです。
日頃からの教育訓練は大切だなと私も改めて思いました。

ずらっと並んだヘアキャッチャー

併設のプールの機械設備もケア

「大概のことは経験したので今はだいぶ余裕だけど、アナログで培ったこのノウハウは若い世代に伝えていきたいね」と
なべやんは語ります。25年に渡る経験を、業界の発展の為にもこれからも語り継いでいって頂きたいですね!
なべやん、そして6・3の湯のみなさん、長い間お疲れ様でした!

 

[オフロ保安庁長官 久下沼伊織 プロフィール]

温浴業界ナンバーワンの機械室テクニシャン。配管・バルブ・ろ過機等の
温浴配管愛に満ちている。生きる楽しみは「食う・寝る・(風呂に)浸かる」。
■ 2005年 大手フードチェーンを退職後、株式会社ミュー温浴事業部に入社。2か月で店長に。
■ 2010年 株式会社ミュー 統括支配人に就任し同社アミューズメント事業部を兼任。
■ 2012年 オフロ保安庁長官に就任。
■ 2013年 株式会社ミュー 取締役統括支配人に就任。
KGN@オフロ保安庁長官【farmer】