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【小京都の湯 高須久美子の 風呂屋の女将はやっぱり風呂屋が好き!/第2回】小京都の湯 女性ロウリュ師誕生秘話

癒しの里小京都の湯は、平成18年12月にオープンした店舗。

男性サウナでロウリュをやることは施工段階から決まっていて、間取りは女性に比べて 大きめに取られていました。

石が山積みにされたサウナストーブに、自動で定期的に上から水が落ちるタイプのオー トロウリュにプラスして、毎時 00 分には 1 日 10 回と結構ハードに、男性スタッフが サウナ室でタオルを回すという過酷なタイムテーブルでした。

小京都の湯は、ロウリュがウリでお客様にも喜ばれていますが、何と言っても私はレデ ィー(笑)

なので、男性浴室に入ることも出来ず、サウナ室内でどんなことが行われてい るのか、話に聞くだけで見たことも体験したこともありませんでした。

小京都の湯

温浴業界では、熱波交流戦や熱波甲子園といったロウリュの交流をする場が 10 年以上 前からあり、愛知県内では、男性専用サウナを営業されている店舗数店と一緒に熱波交 流会も開催していました。

これもまた、営業中に男性サウナでのイベント… 私は参加することが出来ません。 交流会をして楽しむほどの「ロウリュ」って?? と疑問は沸くばかり。

小京都の湯

そんな私が初めてロウリュを体験したのは、滋賀県にある温浴施設に視察でお邪魔をさ せていただいた時のことです。

 

サウナ後の水風呂が好きで、以前からもサウナは利用していたのですが、なかなか汗が 出ない体質で 1~2 回目は肌がカラカラ、テレビとにらめっこをしながら水風呂のため に我慢をしているような感じでした。

4~5回目にやっと汗をかき始めるというサウナ を楽しむまでに時間がかかってしまうのです。

 

ロウリュ時間を狙ってサウナ室に入ると、満室に近いぐらいのお客様が座っていました。

1日数回と限定してロウリュを開催されていましたので、私と同様に時間を狙って入ら れている感じでした。

時間になると赤Tシャツを着た女性スタッフが2人、大きなうちわとバケツを持って入 場してきました。

 

ワクワク…

ソワソワ…

 

自己紹介、アロマ紹介を終えてサウナストーンにアロマ水をかけます。

ご年配のスタッフさんがお店の名前を大きな声でリズム感をもって叫びながら、お客様 一人ずつを元気よく大きなうちわで扇いでくれました。

するとお客様がスタッフを応援 するかのように手拍子をはじめ、狭いサウナ室は一体感が生まれたライブ会場のように 盛り上がりました。

「何これ?めっちゃ面白いじゃん!!」

 

なんて思っていたら、顔から体から玉のような汗が一気にブワーーッと!

「何これ?めっちゃ気持ちいいじゃん!!!!」

 

その日から私はロウリュの虜になりました。

楽しませてくれたことももちろん良かったのですが、尋常じゃない汗の出方にとても感 動しました。

「汗ってこんなに一気に流れるように出るんだ~!!!!」

こんなに気持ちよく汗がかけるなら、私みたいに「汗が出にくくてサウナは息苦しい」 と思っている方達にロウリュを知ってもらいたい!小京都の湯でもロウリュをやりた いな~と思いました。

今でこそ女性スタッフもロウリュをすることが当たり前になりましたが、当初は抵抗し かなかったのです。

 

お客様は裸です。

汗をかいてシャワーで汗を流して気持ちよくなれる、しかし、スタッ フ側は服を着て汗をかいて、化粧も落ちて、体は気持ち悪い…とマイナスなことばかり。

受け入れてもらえない中、毎日じゃなければ!とイベント的に「お祭りロウリュ」を開 催しました。

小京都の湯 2010年 これが私のロウリュ師デビューとなりました。

他のスタッフは大変だ、嫌だな~という思いが強かったかもしれませんが、私はお客様 とコミュニケーションを取りながら笑顔を受け取ることができ、自分も一緒に気持ち良 い汗をかくことが出来てめちゃめちゃ楽しかったです。

現在はコロナ禍でサウナでのロウリュを自粛しておりますが、またお客様と一緒に楽し める機会を作れる日を心待ちにしています。

 

高須 久美子プロフィール]

女将 高須 久美子

株式会社豊和 癒しの里小京都の湯 女将(支配人)。

LDHをこよなく愛し、趣味は美味しいものを食べる事。

【HP】https://www.show-kyoto.com
【Facebook】癒しの里 小京都の湯
【Twitter】@しょきょとん
【Instagram】@showkyoto_no_yu