【第1回】SAYMEAT ※まよったら、とりあえず肉って言っとけ
熟成兄弟の藤原です。
熟成兄弟という名前で、サウナ―向けに長期乾燥熟成肉をつくっています。
熟成兄弟は藤原と波多野で構成されており、「実の兄弟ですか?」とよく聞かれますが、答えはノーです。
以前、招待された山梨ラジオで「叶姉妹みたいなもんです。」と答えたらゲロ滑りしました。もし僕たちを見かけたら叶姉妹とお声がけください。
さて、日刊サウナさんに月に一回記事を投稿させて頂きますが、基本的に藤原か波多野のどちらかが執筆します。
投稿内容は個人の意見であり、且つ所属企業の見解を代表するものです。2人でやっているので、所属企業の見解そのものです。
第一回は藤原が担当します。私のサウナに対する想いを。
私がサウナにドハマりしたのは、自然の中で楽しむアウトドアサウナであります。
自然の中でトトノってフワフワしたあの感覚を体験したとき、これはいい。と直感的に確信。
私は、トトノってフワフワしているとき、思い出し笑いをするときのようにニヤけてしまう。周囲からすると、かなり気持ち悪いが、本人はかなり気持ちがいい。
これほどまでにサウナがいいと確信した理由は、人間を不死鳥のごとく蘇らせるサウナのリフレッシュ効果であります。
サウナに出会う前までは、美味しいご飯を食べて十分な睡眠を取れば、ほとんどの悩みは解決(大した悩みでないことに気づく)できると考えていた私ですが、今では、サウナに入って美味しいご飯を食べて十分な睡眠を取れば、全ての悩みが解決されると考えております。
解決できるのではく、解決‟される“のであります。
私は親から非常に健康な身体を授かったし、メンタルも非常に強く、欲も強いと自負している。
そうなると、世の中に爪痕を残せなくとも、目の前で苦しんでいる人を少し助けるぐらいのことはしておかないとバチがあたる。
目の前の人が悩んでいれば、それは大した悩みでないことを気づかせたい。そんな悩みは恐るるに足らずであることを。
こんな私の人格を形成している2大要素は、中学のときにイジメられたことと(数か月だけだが)、地獄のようにキツかったアメリカ留学であります。
兎に角、一日一日を乗り切ることで活路を見いだしてきた。ときには歯を食いしばり、ときにはサボりながら。
人生は、死んでしまうと終わりであります。
精神が不安定になると、元気なときに判断できることが判断できなくなってしまう。
これは非常に危険なことであります。
判断できない状態になることを防ぐことが重要となってくる。私は、適度にリフレッシュしながら、元気な状態を保つことが非常に大切だと考えます。
私は自尊心が強かったので、自殺という選択肢を選ばなかったが、狭い世界で生きていると自殺を選択する人がいるのは致し方ない結果とも感じる。
それぐらいツラい。自殺という名の他殺。
他人に殺されないようにするには、耐え忍ぶことも含め、自分で身を守る必要がある。
ときには闘うことも必要である。
広義におけるイジめはなくならないが、イジめによる自殺者は限りなくゼロにすることが出来ると考えている。その解決策の一つにサウナを挙げるのであります。
とはいうものの、環境によっては毎日サウナに入れないことは想定できる。そんなとき、この言葉を体感してほしい。
「僕たちが毎日を生きている瞬間、もうひとつの時間が、確実に、ゆったりと流れている。日々の暮らしの中で、心の片隅にそのことを意識できるかどうか、それは、天と地の差ほど大きい。」
By 星野道夫さん(写真家)
私の親父の実家が島根だったこともあり、少年時代は自然と多く触れてきた。
当時は自然の価値なんて全然分からなかった私。
大人になり、自然でアウトドアサウナを体験した後に、この言葉と出会った。
木々や川のせせらぎ、風、澄んだ空気。ふとした瞬間に、もうひとつの時間が流れていることを意識するだけで癒される。
いつでもそのような場所に行き、ゆっくりとした時間に身を委ねる選択肢を持つことが、どれだけ豊かな人生であるか。
地元の友人にサウナの良さを熱弁するが、空回りすることが多い。
サウナ?オッサンが密集して我慢比べするやつやろ?という人が私の友人にも多数存在する。そのサウナと私の言っているサウナは天と地の差ほど大きい。
元気がない人や悩んでいる人だけにサウナ効果があるわけではない。
むしろ、サウナ好きの人は元気で悩みがあまりない人が多いように見受けられる。
これは、本人の性格や素質が原因であろうと思われるが、サウナのもう一つの効果がサウナーを惹きつけている。サウナは人をハイにする。人をハイにするものとして音楽や食があるが、サウナもその類のものである。
先日、温泉道場の新谷さんに、ときたまひみつきちCOMORIVER(埼玉県比企郡ときがわ町本郷930-1)イグルーサウナのお披露目会に招待して頂いた。
先ずは、イグルーサウナというものを簡単にご紹介させて頂く。
イグルー(IGLU)とは、北極圏で狩りをして暮らすエスキモーたちが暖をとるために作る冬の仮住まいのことである。そのカタチは、日本でも「かまくら」として馴染みが深い。
そんなイグルーをモチーフに作られたイグルーサウナ(IGLU SAUNA)は、木製の壁が外の熱を遮断しながら中の熱をしっかりとキープする。
さらにドーム型天井が室内の熱を効率よく対流させるので、体感の熱いロウリュを自然に天井から降ろすことができる優れものである。
COMORIVERさんのイグルーサウナは、4人用でコンパクトなサイズなので本当に熱い。
薪式サウナヒーターでロウリュも楽しめ、木板を重ね合わせた外観の可愛らしさからは想像できない熱、熱、熱。内壁の木の肌触りも良く、自然のあたたかみを感じる仕上がりも魅力である。
そんな素敵なイグルーサウナを体験し、川へ飛び込み自然で外気浴を満喫した。帰り際に少しお話してるときの新谷さんの一言が心に残っている。
「サウナは落ち込んでいる人をニュートラルに、ニュートラルの人をハイにする」
汗をかいて、涼しむだけでハイになる。不思議なのだが、リフレッシュしながらハイに近づく。落ち込んでいる人を励ましたいときの私なりの方法はサウナである。
私はサウナと出会う前に、すでに熟成肉の加工販売業を仕事に選んでいた。
肉は大好きだが、和牛の脂身が苦手だった。
熟成という赤身肉をおいしく柔らかく食べる方法を知り、熟成に賭けた。
おいしいものを食べること自体がエンタメで、食は色々な組み合わせが可能でエンタメには欠かせない。
サウナと出会ったのは偶然だが、“おいしい”というエンタメを加速させ、同時にリフレッシュ効果をもたらすサウナ。
私以外の人が、サウナ×熟成肉で目の前の人と一緒に楽しんだり、ときには悩んでいる人を励ましたり勇気づけたりすることで、楽しい時間を創出して頂けると幸いであります。
鬱になった友人から聞いた話だが、鬱から復活する“きっかけ”は自分にも他人にも分からないらしい。
でも、確かに“きっかけ”は存在する。
友人からは、何気ないきっかけで鬱から回復したことを教えられた。
早い段階で‟きっかけ“と出会えてラッキーだったとも。
サウナと熟成肉だけで他人の人生を大きく変えたり、人を救えたり出来るとは思っていない。そんなに単純でないことは承知している。
だが、サウナ×熟成肉が、誰かの、何かの、きっかけになることもあるのではないだろうか。本人にも他人にも分からないが、そこに確かに存在する“きっかけ”に。そんな想いがサウナに対してある。のであります。
熟成兄弟<藤原 佑太>
1985年生まれ。奈良県北葛城郡王寺町出身。
一浪を経て大阪大学へ入学するも、理系は向いていないことを悟り中退。英語力ゼロ状態でアメリカ留学を決意。UCSB(カリフォルニア大学サンタバーバラ校)を卒業。
2011年太陽工業(株)に営業として入社。定温資材(小口配達用の保冷ボックス、氷温熟成、雪室)の部署で仕入れから営業(新規開拓と既存ルート営業)までの業務を学ぶ。バンコクに3年駐在し、海外新規開拓営業を行う。波多野と出会う。