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サウナよっ!温泉よっ!〜新井 志野(玉川温泉)〜

私にとっての温泉とは・・・お父さんとの思い出なのだと思う。
自営業のため、両親は毎日忙しく休みの日にどこかへ遊びに行く。。。という洒落た

イベントの無い新井家でしたが、毎年お正月の元日、お昼が過ぎるとお父さんが「温泉いくぞ」と言って群馬県の宝川温泉に連れて行ってくれました。

大人になり、私も両親と同じように自営業の家に嫁ぎ、
忙しい毎日を過ごすようになると、「温泉行きたいなぁ」と自然と思うようになり、毎年温泉に行きたくなっていた父親の気持ちが分かるようになりました。

紆余曲折あり、何か新しい仕事を見つけようと考えたときに今の職場である玉川温泉に出会いました。
この時すでに温泉好きな父親は他界しており、生きていたら毎日温泉に入らせてあげられたのになぁ・・・と少し残念な気持ちでしたが、
玉川温泉には父親と同じような世代のお客様が沢山毎日お見えになり、自分の父親に出来なかった分、玉川にお見えになるお客様に少しでも楽しんでいただけたらと思い毎日過ごしています。  玉川温泉で働くようになり、いろんな温浴施設に子供たちを連れて行っているうちに、今では自分の子供たちも温泉好きになりました。きっとこうして脈々と次の世代に受け継がれ、温泉は日本人にとって特別なものになっているのだと思います。

そんな特別な場所で働いていることを誇りに思い、今日もお見えになってくださるお客様に向かい合い。良い思い出の一つになれるよう日々過ごしています。
温泉は父親との思い出から、今では私の人生そのものになっているのかもしれません。
私が死んだ後、同じように子供たちが私を思い出す場所が温泉だったら・・・
うん、いいですね(笑)

 

新井 志野
(株)温泉道場 昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉勤務
趣味は浅く広く、宇宙から微生物まで。仕事上前面に出ていますが、人付き合いは本当は苦手。
建具屋の娘ということなのか、建物を見るのが大好き。
朽ちていく趣のある建物や、取り壊されてしまう建物を何とか残せないか模索中。
夢は玉川温泉の周りに取り壊されてしまった銭湯を再現するなど、昔懐かしい風景を取り入れたどこにもない温泉郷を作ること