【新橋アスティルサウナ屋 斉藤 英明コラム／第7回】サウナ室改装しました～
ちょっと遅くなりましたが『今年も宜しくお願い致します。』
新年早々に「緊急事態宣言」が発令されアスティルのある東京都や11の都府県が対象となりました。
アスティルも要請に伴いレストランの営業を20時迄とし、感染拡大予防に力を入れて何とか営業を続けてはおりますが、昼夜問わずお客様が激減しております。
雇用調整助成金を利用しながら、アルバイトスタッフと社員全員の雇用の維持だけは会社の責務と思い貫いてはおりますが、何処まで頑張れるかが本音です。
コロナの終息が見えて来る事を、今年の一番の願いとする私ですし、神頼みもしてきました。
そんな中ではありますが、アスティルは従来通り年末年始の休館日を頂きまして(12月31日AM10時に終了し翌年1月4日お昼12時オープン)サウナ室のリニューアル工事を致しました。
ベンチ周りの交換は近年3年に1度のペースでこの時期に行っておりますが
今回は、ベンチに壁と天井、ストーブ周りにサウナマットの収納家具、入口の扉に至るまで、全ての交換を行わせて頂きました。
施行は大阪にある関連会社の方々が、毎年来てくれてベンチ交換だけでも3回目となる。
プロ達ですので、スムーズではありますが、扉やその周囲、壁の仕上げなどは今回が初の施行となる為、手探りの部分もあり、工期が3日間しかないため(1月3日は火入れし熱を出し匂い等の問題が無いか確認する)初日の大晦日から毎日遅くまで、朝は早くからの作業となりました。
私はこの会社にお世話になって20年間、年末年始をゆっくり家で過ごしたり、帰省したりしたことは一度もないですが、それは多分この業界の方でしたら、もともと年末年始のお休みなどなかったりで、当たり前ですね(汗
しかも、私にとっては、年末年始のこの4日間が一年で一番大変な時だと言っても過言ではないです。
3年に一度のペースでのベンチ交換を中心に、空調機の入替、ペンキ塗りクロス張替、浴室内の目地埋め、浴槽のコーキング、カーペットの張替、リクライナーの入替、ロッカー交換、その他大きなお休みを伴う工事等は全てこの時期に行います。
優先順位と財布の中身と色々を相談しながら、お客様に喜んでいただける様に数年先の予定を組んで行きます。
イレギュラー対応も含めて色々ありますが、近年は年末年始に働いてくれる職人さんの手配も大変で、関連会社に建築系がある事が救いです。
それでも、関連会社だけに私も見ているだけでは済む訳もなく、せっせと作業に勤しみます。
50歳を越えた辺りから、身体に走る激痛との闘いもありで、大変が増えましたが
今やらないと、一年間不自由をお掛けする事になる、妥協したことが後悔に繋がると自分自身を奮い立たせて、作業あるのみです。
今回のサウナ室のリニューアル工事の流れを簡単に説明すると
初日10時迄の営業を終えて、天井と壁のペンキ塗りからスタート並行して扉の交換も。
ペンキはご紹介頂きお世話になるようになった今年が3年目の小泉さん。
各所のマスキングから開始して、臭いの関係から油性ペンキはNGなのでシーラーをしっかり塗ってから水性ペンキで、二度塗り、三度塗りです。
扉は元の物の取り外しから既に大変で、外し終わり周り、枠からはめ込み開始です。
ベンチ周りも壁の背もたれや外せるところは外していきます。
あっという間に初日は夜となり、何とかペンキが塗り終わりましたが、既に除夜の鐘寸前でした。
元旦、サウナベンチの取り外しや、躯体のチェック補強、ここはステンレスを巻いたり金具を使ったりしていたので補強のみで行けました。
ベンチは新しい物の設置を開始。(座面部分は既に制作して持ち込みました)
午後からは、今回初となる珪藻土を壁に塗りましたが、既に腕は筋肉痛でジンジン…
壁の穴や下のケイカル版が弱っている所は、GLボンドでしっかり補強して、それでも目処がつくまでと深夜までの作業となりました。
1月2日、引続きベンチのセットに壁の珪藻土塗り、
会話がほぼ無くなる私でしたが
冗談でも言ってないと心が折れそうなので、一人つぶやいてました。
1月3日、ベンチのビス止め後に樽線を入れ、ペーパーかけて、各所の微調整をしながら掃除も怠らずにやります。
昼頃には何とか作業を終えて、ストーブに火入れして、加熱開始。
ここで大阪からの関係会社4名は、道具や材料を積んできた車でお帰り
私は一人、気になる各所の目地埋めをしながら、サウナ室の様子や匂いを窺い
清掃員も加わり、浴槽浴室を清掃して湯や水を張り営業準備も開始です。
最終的には、本当に気持ちのいい満足のいく仕上がりとなりました。
ミストサウナやベンチや足湯の目地埋めも何とか出来ました。
18年以上手を入れる事が出来なかったサウナ室の壁や、扉まわりも打合せを重ね実際施工に携わり、思っていた以上に納得のいくリノベーションとなりました。
施行してくれた関連会社の4名には「本当に有難う御座いました。」と言い
そして、自分に「本当に良くやった。」と。
コロナ禍の中、緊急事態宣言も出て、なかなかリニューアルしたサウナ室に足を運べないお客様も多いとは思いますが、まだまだ新鮮なヒノキの香りも漂っておりますので宜しかったら1度ご体験してみてください。
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