【熱波師 復火信二のヨーロッパサウナひとり旅/第1回】フィンランド編
Moi! おふろの国熱波師、復火です。
熱波師になりサウナを知れば知るほど奥深い。
世界を見渡すとさまざまなサウナがあります。
フィンランド「ロウリュ」
ドイツは「アウフグース」
ロシア「バーニャ」
トルコ「ハマム」
韓国「汗蒸幕」
「Sauna」は世界共通で通じるらしい。
本格派の熱波師は本場へ行かざるを得ないと、
いざ単身フィンランドへ。
ヘルシンキヴァンター国際空港に着いた。
そう言えば、何も調べてない。
ヘルシンキにたどり着いたが、ホテルまではどうやって行くんだ?
電車?バス?どうする?
Googleマップで空港からホテルまでを調べてみる。なんと!日本より詳しく教えてくれる。
しかも、ヘルシンキの電車・バス・ドラム(路面電車)はHSLなるアプリで買えてしまう。片道でも1日乗車券も。なんて最先端なんだろうと感心しつつも、俺もやればできる子だと(笑)
ヴァンター空港から電車でヘルシンキ中央駅まで約30分。気分は世界の車窓からのよう。
ホテルに荷物を置き、早速本場フィンランドサウナを攻めてみようじゃないかと、サウナを調べてみる。
すぐ近くにあるじゃないか!
【Kiriharjun(コティハルユ)】
歩きながら探し回ると、なんかバスタオルを巻いてビールを飲みながら談笑してるサウナ紳士淑女が!!まさにこれぞ外気浴じゃないか。
キター!これぞ、初フィンランドサウナ!
こちらのサウナが出来たのは1928年。
これぞ、ヘルシンキで最古の公共のサウナ。
入場料は14€(1€=126円)ちょっとお高め。
レンタルタオルは3€。
1928年からのロッカーは超レトロ。
ちょっと緊張しながら、いざ、サウナ室へ!
入口すぐ左手に巨大なサウナストーブ。
熱源は薪でストーン1,500kg使ってるらしい。
室内はちょっと薄暗い。
コンクリート造りで5段。座るところもコンクリート。サンダル持参してよかった。
入口付近に置いてある「すのこ」を持ってきて2段目に座ってみるもお尻が熱い。
地元のサウナ紳士が私をちょっと見て何か言ってる。ロウリュはセルフ。
「いいかい?」って言ってる。
もしや!と思いきや、でかいラドルで注入!
「ドン!」
爆音が轟く。ジューなんて音じゃない。
音に驚いてる間もなく、熱い。とにかく熱い。
これが本場フィンランドロウリュかと。
しかし、とにかく熱い。
汗がとにかく噴き出す。汗が止まらない。
5段目右奥の方々はゔぅ、おぉ…と悶絶。
4段目にいる紳士も悶絶してる。
しかし、熱い…
一度サウナから出て、冷たいシャワーを浴びて、外気浴へと。
地元の方々と同じようにバスタオルを巻いて、ビールを片手にサウナ紳士を気取ってみる。
心地いい。
とても心地いい。
まさにととのいの境地。
しばらく休んで、再びサウナ室へ。
誰も居ない…これは、ロウリュやるしかない!
ラドルを手にすると重い。
ついに注入してみる。
「ドン!」
嬉しさのあまり、最上段5段目へと大人の階段を登ってみる。熱過ぎる!
すぐに退散し3段目へ戻り、ロウリュを堪能。
いい、凄くいい。
しかも、この凄いサウナを独り占め。
汗か涙かもう分からない。
フィンランドに来て良かったと思いつつ、コティハルユをあとにする。
少しヘルシンキの街を歩いてみる。
あっ!またサウナがある!
時刻は20時過ぎ。まもなく閉店…
白夜も終わりに差し掛かって来たとは言え、まだ明るい。何時まで明るいのかなと思いつつ、
明日のサウナを予約しなきゃと思いつつ、ホテルへ戻る復火であった。
Moi moi!
つづく
[復火 信二 プロフィール]
おふろの国所属 熱波道
JSNA認定熱波師
サウナがあるところに出没…
隠密熱波師