【熱波師 復火信二のヨーロッパサウナひとり旅/第3回】フィンランド編
Moi! おふろの国熱波師、復火です。
緊急事態宣言も解除されましたが毛穴から苦しみと悲しみを出し切ってますか?
今回はヘルシンキ中心部から少し離れた
自然の中にあるサウナをご紹介します。
【Kuusijärvi(クーシヤルヴィ)】
ヘルシンキ市内からバスだけで行ける!
フィンランド伝統のスモークサウナに入れると心躍らせ、だいたい35分くらいバスに揺られ…。
ヘルシンキから北へ北へと向かうバス。
フィンランド語など全く分からないので、GoogleMapで現在地を確認しながら。しかし、あっ!寝ちゃった!
ヤベっ!!
今どこまで来たんだ?
あっ!クーシヤルヴイ過ぎちゃった。
どうしよう…とりあえずバスで戻ろうと引き返すバス停に行くも、1時間後。
とりあえず歩くしかないかと歩く。
雨混じりでしかも何もない真っ直ぐな道をひたすら歩く。これって修行!?︎
でも、現地ツアーを頼んだら一万円位は…歩かざるを得ない。
とにかく歩く。果てしなく…ふぅ。
1時間以上歩き、ようやく辿り着く。
いやいや、遠かった(泣)
スモークサウナを満喫して湖に飛び込めるのかと思うとワクワクしかない。
国立公園かなんかなのかなぁ。
ここのゲートを進んで行くとレストハウスと言うべきか、らしき建物。
とりあえず建物の中に入ると受付。
受付のマダムにサウナに入りたいと伝えると、何とフィン語。そりゃそうだ。
でも、私のカタコト英語が全く通じてない。またまた、ピンチ!!
(普段は英語が出来るスタッフがいるとのこと)
ふふふ… こんな事もあろうかと。
「ポケトーク」君の初登場。
もう、ドラえもんに頼りにするのび太の気分。ポケトークに話すのは何故か照れるし緊張する。
一緒懸命、ポケトークへ「スモークサウナに入りたい」と言い、受付マダムに翻訳聞いて貰い、見てもらう。
何とマダムへ伝わったようで、マダムにポケトークにフィン語で話して貰う。
もはや、私がサウナに入るかどうかよりポケトークが楽しく興味津々。
それはそれでいいでしょう。喜んで頂けましたかマダム…。
スモークサウナの利用料13€(1€=129円)を払いロッカー室へと向かう。
貴重品入れもある。ロッカー室は20人くらいのは使えるかなというロッカーで水着に着替え、シャワーを浴びるとすぐに直ぐに普通に電気式サウナがある。
若者グループがキャピキャピしながら入って行くのを見て、私も入ってみる。
うーん。普通のサウナ…
そうか、そうか。
普通に10分くらい入り、レストハウスから外に出てみると、
そそそ、これこれ!
と湖に走る自分。
まあ、そのままダイブしていいのかもしれない。桟橋の先端に水面に降りる梯子があり湖に入る。
うんうん、そうそう、これこれ。
写真でもわかる様に少し湖は氷が張っている。ぎゃー!冷たい。
これぞ夢に見た天然水風呂。
桟橋の梯子から湖へ入り、私の足が底に着くかどうかの深さ。
まあ、1分は入れない水温で早々に湖から出て、あっ!!スモークサウナだ。
あんた、これだよ。
此処に来たのは。
休息もせず入らざるを得ないと思いIN。
スモークサウナに入ると薄暗いどころか暗い。6〜8人で満席かというくらいのスペースに屈強なオジサンと大柄なマダム。オジサンはやはりプーチンとマダムはエリザベスと名付けよう。
サウナ室上段が空いていたので行こうとするが、プーチンとエリザベスの団体の密度が高く、しかも暗くて、ソーリー、ソーリーと言いながら階段を踏み外す。
ノープロブレムといいながら鎮座。
恥ずかしい…
たぶんプーチン様御一行は私が心配で何か話しかけてくるが、私には何を言っているのか全く分からない。
でも、こうやって気に掛けてくれるのがやはりサウナ紳士淑女と勝手に納得。
んで、お約束の目配せサイン。
プーチンがロウリュを…
ぎゃー、熱い!
スモークサウナだから燻されてる感とロウリュの熱さ。これだよ。
これのために来たんだよなんて思いながらも、エリザベスもロウリュを。
いやいや、あんたらどんだけドSか?
無理だよって5分くらいで退散し、湖へダッシュ。
いやー、湖がいい。凄くいい。
もう楽しくてしょうがない。
少し休んで違うサウナ小屋へ行くと誰も居ない。
ふふふ…俺の時間。
気分はプーチン。ロウリュしてみる。
あー。これだよ。そうそう。
スモークサウナを独り占めしてる贅沢。
目を閉じてスモークの香りの中、ただ汗をかく。このスモークサウナの空間に身を委ねて、もう少し注入かなって。
こんな贅沢な至福なとき。
もう、汗か涙か分からないとはこれか。
お客さんが空いていた事もあり、スモークサウナを3セット。
まさにフィンランドでロウリュ桜を咲かせる事が出来た。花満開。サクラサク
サウナに入り満足万蔵となると人間という生き物は腹が減る。食べて寝る。
どこかのサウナ室でよく聞くセリフである。
このハンバーガー、デカいし、美味い。
こんなに肉もチーズもバンズも素晴らしいのかと唸るしかない。
しかし、楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうもの。
もう帰らなきゃってバス停でバスを待つ。
えー!?︎バス止まってくれない。行っちゃった…。フィンランドのバスはバス停で手を上げないと止まってくれないと後で知る復火であった。
あぁ、またやっちまったか。1時間後…
ふぅ〜 Moi moi
つづく
【熱波師 復火信二のヨーロッパサウナひとり旅/第1回】フィンランド編
【熱波師 復火信二のヨーロッパサウナひとり旅/第2回】フィンランド編
[復火 信二 プロフィール]
おふろの国所属 熱波道
JSNA認定熱波師
サウナがあるところに出没…
隠密熱波師