【井上勝正のサウナ哀・戦士/37】ikiヒーター、それはまさに「御神体」!
ロウリュ最強のヒーター
㈱メトス 東京営業所の俊平さんは胸を張ってそう言いきる!
天然温泉 平和島 に奉納されている このikiヒーターもまさにそうだろう。
「御神体」ですよ、 これは!
先ず見栄え、 これはかっこいい!
ケルケスストーン (通称:おにぎり)が ケージ(網)の中に 詰まっている姿は 何とも言えず パワフルですね!
そのケルケスストーンが 積み上げられ、詰め込まれた 内側にはエレメントがあり (ボクはライトセイバーと 呼ぶ時もある)、これがiki ヒーターの心臓部、、 いやほんとうの 「心臓部は横の部屋、機械室」ですが!
ロウリュを行う人はどの辺に水を注入すれば 良いか知ってます?
エレメントがどこにあるか解らないで水を注入するとヒーター故障の原因をつくります。
なのでエレメントを避けるのは熱波師としてはあたり前、これは当然だけど広く皆さんにも 知って欲しいと思うんだ。
先ずヒーター破損の原因のほとんどは、熱された石のすき間からチラッとケージの外側からでも見える赤く光るエレメントに注入した水が一気に直接当たってしまう事による破裂だ。
パーンッと割れる場合もある。
エレメントはikiヒーター内部に12本。
(天然温泉平和島以外では調整されている個体もありますが)真上から見たら「◎(二重丸)」の様にセットされている。
これを解っていたらどこに注入したら良いか熱波師ならばわかるだろう。
ゲージの縁にそって円を描く様に、余り一気には注入せずゆっくりと注ぐこと。
技術は必要ですが、ド真ん中にもゆっくり そお~っとならば少しづつ注ぐのも良い。
ジュゥゥゥ~~…とロウリュが発生する音が長い時間 心地よく聞こえる… 良いね。
そしてロウリュ後はikiヒーター下部、土台が濡れてしまうのでこれを拭く! これ大事、マシンにも感謝をもって接してこそだ。
ikiヒーター下部で注意して欲しい部分、サイドに付いている銀色のボックス、ターミナル。
これはエレメントと供給される電気のコードがくっついてる言うなれば大動脈!!
これらは防水処理はされていますけど余りに 水がかかるのは避けるべき。
俊平さんは「それと施設の方は石の沈み具合には注目してください。嵩(かさ)が下がって来るでしょう、石は熱されて膨張しロウリュで水がかかると収縮します、これが繰り返されると削れてきます、密集させて積み上げているので収縮&膨張、、擦れあって削れます。 それで沈む、なので定期的に追加、割れた石もあるので交換していただく思います。 良いロウリュを発生させるには石メンテは必要 なんです。」
熱波師はその施設のヒーターの特性を理解した上でロウリュを行うべきだとボクは思います。
[サウナそのもの 井上勝正 プロフィール]
サウナ熱波道 JSNA認定熱波師 JSNA熱波師検定座学講師 ドイツサウナ協会認定熱波師 ライター サウナメンター 元大日本プロレス所属
2020年動画版熱波甲子園準優勝(熱波道として)
2019年熱波甲子園社会人の部優勝(大日本プロレスチームとして)
2020年夏から「魁!!熱波塾」のオピニオンリーダーとしてその世界観を拡大していく。