近年の銭湯業界は代替わりやオーナーチェンジで新たに命を吹き返している施設が増えてきました。

内装をリノベーションして機能性を高めたり、運営効率を改善する為に様々な技術を取り入れたり、小回りのきく規模だからこそのスピード感で改革を進める銭湯が増え、学ぶことがたくさんあります。

その中でも今話題は西小山の「東京浴場」ではないでしょうか？

銭湯再生オペレーターとして実績を誇るニコニコ温泉㈱の3号店です。

再生請負人はマサユキ店長（@sugma_org）です。

中高時代からお風呂や温泉が好きだったものの、就職で上京後はなかなか温泉に浸かることもできずに悶々とした日々を送ったとか。

その中で足繁く通った銭湯をブログで紹介しているうちに、自分で銭湯を運営したいという気持ちが芽生え、本業の傍ら富士見湯でアルバイトを始めました。

ダイレクトにお客様から感謝される反応がかえってくるこの仕事にやりがいを感じ、やがて正社員になります。

副店長として１年半務めてからの抜擢です。

前オーナーからの引継ぎがなく、答えがない中で全てが初めてのことだらけ。

再開までの道のりは険しかったと振り返ります。

特に苦労したことベスト３は、
①無数に張り巡らされた配管の解明（音と振動でひとつずつ探る！）
②地下水浄化方法の加減の見極め方
③地中を含め手の届かない箇所の修理修繕
とあげて下さいましたが、ここには書ききれないほどのトラブルと苦労があったと察します。

現地を拝見しましたが、この環境でよく解明したなぁと驚くことばかり！

使っている設備も年季の入ったものがズラリと並び、過去からの手入れの良さを伺い知ることができます。

マサユキ店長は電気系の資格も有しており、これも解明には大きな力になったと思います。

そんな奮闘記を書き始めようとしたところで文字数オーバー。

次号に続きます！

東京浴場　@245tokyoyokujo

駅徒歩1分 目黒線「西小山駅」の風呂屋、2020年7月19日ドタバタリニューアルオープン！
東京の街で、変幻自在に時代を生き抜いていく、そんなお風呂屋さんになりたくて。
●営業時間：朝風呂5:00〜8:00、昼2:00〜深夜2:00
●定休日：火曜日（火祝日の場合翌平日に振替休業）東京都品川区小山6丁目7-2

［オフロ保安庁長官 久下沼伊織 プロフィール］

温浴業界ナンバーワンの機械室テクニシャン。配管・バルブ・ろ過機等の
温浴配管愛に満ちている。生きる楽しみは「食う・寝る・（風呂に）浸かる」。
■ 2005年 大手フードチェーンを退職後、株式会社ミュー温浴事業部に入社。2か月で店長に。
■ 2010年 株式会社ミュー 統括支配人に就任し同社アミューズメント事業部を兼任。
■ 2012年 オフロ保安庁長官に就任。
■ 2013年 株式会社ミュー 取締役統括支配人に就任。
KGN＠オフロ保安庁長官【farmer】