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【KGN機械室日記#83】37年ありがとう!JNファミリー

久下沼伊織久下沼伊織

閉館直前の某日、弥勒院支配人に今までの思い出を語って頂きました。

インディーズバンドでボーカルをしていた経歴をもつ弥勒院支配人は、 JNファミリーグループのカラオケ店でアルバイトから社員登用になり、 飲食部門を経て温浴の世界に足を踏み入れました。

 

施設の管理としては、大きな修繕はグループ会社の専門部隊がある程度の ことをやってくれるとはいえ、その場その場での迅速な判断や対応はやはり 現場支配人にかかってきます。

“JNの生き字引”ともいえる清掃をとりまとめるベテランスタッフが、過去の修繕履歴を事細かに記録してくれていて、何度も助けられたといいます。

久下沼伊織

人の何倍も前向きに「常に学ぶ」という姿勢を心掛けているという 弥勒院支配人は、お客様の小さな喜びを積み重ねる店舗運営を通して、 JNファミリーでたくさんのことを学んだと振り返ります。

 

温浴に携わったこの10年、特にしびれた出来事を伺うと、大晦日の20時頃に 給湯ポンプが突然動かなくなり、シャワーが全部止まってしまった事件があったとか。

協力会社にも連絡がつかない中、奇跡的に1カ所だけ代用できそうな ポンプが手配でき、応急処置で何とか年越し直前に復旧できたそうです。

今思い出しても背筋が凍るとおっしゃってましたね。

久下沼伊織

他にも、浄化槽の排水ポンプがいつの間にか停まっていて地下室が水浸し!

あと1歩でキューピクルが浸水しそうなところで、 暗闇で溢れる排水の中を泳いで対処したそうです。

こちらもゾッとするエピソードです。

 

トラブル時は解決に向け無我夢中で、 対応が完了した時には「あーよかった」で 終わりがちですが、再発防止に向けた対策と 記録を残すのが大切です。

弥勒院支配人も温浴でのこれらの経験や知識を どう引き継いでいくかを考えながら 閉店残務整理にあたるとのこと。

またお風呂業界でお目にかかれますように!

久下沼伊織

 


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[オフロ保安庁長官 久下沼伊織 プロフィール]

オフロ保安庁長官(天然温泉 満天の湯 取締役統括支配人)
温浴業界ナンバーワンの機械室テクニシャン。配管・バルブ・ろ過機等の温浴配管愛に満ちている。生きる楽しみは「食う・寝る・(風呂に)浸かる」。
■2005年 大手フードチェーンを退職後、天然温泉満天の湯に入社。2ヶ月で店長に。
■2012年 オフロ保安庁発足と共に、長官に就任。
■2014年 (一社)ニッポンおふろ元気プロジェクト理事に就任。
■2019年 天然温泉満天の湯 常務取締役に就任。おふろアイドルOFR48劇場支配人に就任。
KGN@オフロ保安庁長官【farmer】