【天然温泉平和島 小林三貴子のikiヒーターに焦がれて/第3回】
井上さん、レジェンドゆうさんとの出会いから、どうすればより良いロウリュウを提供できるのか、日々考えるようになりました。
通常の3セットから、おかわりをつけ、4セット、5セット、7セットとセット数を増やしたり、バケツを4杯持っていって、一気に入れてみたり、タオルとうちわを両方使ったり!
ご参加いただいたお客様のお声を聞き、アンケートを読み、サウナイキタイの投稿を読んだりしました。
そして、ついに憧れのレジェンドゆうさんのイベントをやるときが来ました。
とにかくレジェンドゆうさんのロウリュウは目から鱗が落ちる落ちる・・・技の数が半端じゃないんです。
風にこんなにも種類があったのか・・・と驚愕しました。
ゆうさんは、惜しみなく技を教えてくれました。
もちろん見たからできるわけもなく、やりやすそうな往復の風などをとりいれながら試行錯誤をしているとき、あの恐ろしいコロナ禍が始まりました。
今まで、当たり前にあったものが無くなっていくさみしさ。
くやしさ。
切なさ。
最初は、ロウリュウの上限人数の減少、ロウリュウイベントの中止から始まり、とうとう当館も、2か月間休館することになりました。
休暇中、そこにサウナがあるのに・・・
ヒーターを入れていない冷え切ったサウナに、いつでもアツアツのサウナに入れることが当たり前ではないんだ。
お客様が来てくれなければ、莫大な高熱費をかけることはできず、いくら施設があっても使うことが出来ないのだ。
沢山のお客様がいてこそ、広々したお風呂に入り、サウナに入る事が出来る。
人が集うとは、そういうことなんだ。と、とても悲しくなりました。
2020年6月1日、ついに再開することが出来ました。
飛沫対策、ありとあらゆる場所の除菌、時間短縮営業、ソーシャルディスタンスの確保。
最新の注意を払いながらの、再開でした。
6/1の14:00のロウリュウ。私は一生忘れません。
そこには、サウナを待ちに待ったお客様がいました。
私は、挨拶をしながら泣きそうになりました。
そして、久しぶりのロウリュウ。
せっかく来ていただいたお客様に満足してほしくて、おかわりは?おかわりは?と、何セットも繰り返しました。
お客様も、久しぶりのロウリュウに、まだ出たくない!という気持ちが溢れていました。
そして長くサウナに入ってもらいたいという気持ちが溢れた結果、出来上がったのがスローリュウです。
スローリュウをご紹介するために、当館のロウリュウの説明をします。
アロマ水をかけて、蒸気がお部屋にいきわたるように攪拌し、お一人様3回熱波を当てるというのが1セットです。
当館では、通常これを3セットします。3セットで約10分です。
スローリュウとは?
まずラドル2杯分の易しいロウリュウを4セットします。
熱さは少な目ですが、しっかりと長めに攪拌し、体を芯から温めます。
熱波もレジェンドゆうさんに習ったように、往復扇ぎや、強弱などでバリエーションを持たせます。
そして、ここで2分間の休憩を取ります。
4セット終えるころには、満員21名様で16分は経過しているので、熱さが苦手な方は、これで終了です。
アツアツを体感したい方は、2分休憩ののち、もう一度ロウリュウサウナに入ります。
そして、そこから9杯のアロマ水を1セット、4杯のアロマ水を1セットやります。
2杯を4セットやった後の9杯は、本当に激熱です。
ただ、しっかりと身体が温まっているので、ピリッとした痛さは無く、熱さを楽しむことが出来ます。
言うなれば、2杯×4セットが井上さんのトークにあたります。
しっかりと身体を温めてから激熱の熱波を浴びることで、熱さによる痛みが軽減して、心地良い熱さを感じることが出来ます。
始めの4セットでも、汗はしっかり出るので、熱いロウリュウが苦手な方は4セットで終了。
長いロウリュウが苦手な方は、最初の数セットで一度退席して、休憩後の激熱に戻ることも可能。
長いロウリュウが好きな方は、休憩の間もサウナ内にいてOKと、自分の好きなようにカスタマイズして入っていただくことが可能です。
初めから終わりまで26分にもなりますが、ロウリュウを余すことなく堪能できます。
私はこのスローリュウにすっかりハマり、8月はイベントとして毎日行いました。
いつのまにか、スローリュ小林といわれ、私の代名詞のようなロウリュウになりました。
このスローリュウは、初めてロウリュウを受ける方に、とてもおすすめです。
ロウリュウとは何ぞやを、いろいろな角度で体験していただけます。
これからも、スローリュウを大切にしていこうと思います。
ただ、イベントには終わりが来ます。
さぁ・・・どうしましょう。
いままで、6セットかけて満足していただいたロウリュウを、通常に戻しても満足していただけるように・・・試行錯誤の日々です。
まず、最初に2杯のぬるいロウリュウをやるシステムは、自分の中では外せないと思いました。
かけ湯無くして、入浴無しです!
2杯のロウリュウはぬるいですが、攪拌をしっかりすることで、これから浴びる激熱ロウリュウの導入になります。
大きくタオルを旋回させ、上の蒸気を落とします。
そして、落とした蒸気を今度はお顔に当てるようにふわっと浮かせます。
いままで、1周だった攪拌を2周にしてみました。
そしてここからが、本番!
ラドル9杯のアロマ水を一気にかけます。
すると、手をあげればロウリュウに触れるくらいの大量の蒸気が上部に溜まります。
それをお1人様づつ、しっかりと降り注ぐように扇ぎ落していきます。
扇がれた方から体感温度が激変します。
クゥーっと声が出てしまう熱さです。
そして、次の3セット目は、もう一度2杯。
最初の2杯とは訳が違います。
さらなる熱さへと導く熱さです。
こうして3セットやると、十分満足!というお声が聞こえます。
そこで終了の方は、退出で、続ける方は残って下さいと案内し、おかわりの4セット目をやります。
このおかわりをやることで、約10分間激熱の中にいることが出来ます。
日々、試行錯誤の中いろいろなロウリュウを見つけることが出来ます。
当館のロウリュウサウナの前には、アンケート用紙をご用意しおりますので、ぜひ皆様の受けたいロウリュウの形があればお聞かせください。
[天然温泉平和島 副支配人 小林 三貴子]
永遠の37歳(サウナー)
Twitter @sauna07679562
Instagram tennenonsenheiwajima