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【看護師のぞみの Heaven’s feeling/第1回】エンカウンター

のぞみ

日刊サウナをご覧の皆さん、こんにちは。はじめまして。

サウナやお風呂が大好きな看護師ののぞみと申します。

よろしくお願い致します。

だいたいこんなテンションでいつもやらせて頂いているのですが、内心は、

『あ…ありのまま今起こったことを話すぜ……!おれはサウナに入っていたと思ったらいつ の間にか日刊サウナで連載をさせて頂いていた……な、なにを言っているのかわからねーと 思うが、おれもなにが起きてるのかわからなかった……』

状態です。(ジョジョ立ちで)

 

ところで、看護師という職業は、スーパー銭湯ととっても親和性が高いということをご存じでしょうか?

 

だいたい、出会う。

平日の真っ昼間からひとっ風呂浴び終え、館内着で2人または3人、生中かハイボールまた はウーロンハイ片手におしゃべりしてるアラサーくらいの女子。

あれ、だいたい看護師さん です。

偏見ですけど。

夜勤明けの、病棟看護師さんです。

まぁ偏見なんですが。 (なお、わたしはアルコールが飲めないので、そのウーロンハイに見えているジョッキの中 身はウーロン茶です。)

 

かくいうわたしも元々スーパー銭湯が好きだったのですが、足を運ぶ頻度が格段に上がったのは看護師になってからでした。

 

夜勤明け、『あー!疲れたぁ〜』って言いながら、夜中ずっと働いて気分は妖怪なので、溶けそうな陽射しの中を歩く。

取り敢えず味が濃くて油っぽいものを食べたい。

家系ラーメンとか。

のぞみ

(画像:運ばれてきたときは家系ラーメンだったもの。美味しかった)

 

朝9時終業で、だいたい残業ちょっとして9時半とか10時くらいに病院を出る。まだお店 どこも開いてないじゃん。

お腹空いたやら眠いやら。

取り敢えず汗やらなにやらでベタベタ な身体をどうにかしたい。

そうするとだいたい先輩から声がかかるのです。

 

『お風呂でも行く?』

 

そんな甘美な誘惑に抗える筈もなく、来た道をUターンするに飽きたらず、即タクシーを 掴まえるのです。

 

スタンド使いが引かれ合うように、看護師は看護師に気が付いてしまうもののようです。

 

わかりやすく『今日ENT(エント)のMK(エムケー)のひと、ダンピング大丈夫ですかね~』(※今日 退院の胃癌の患者さんの術後合併症の症状は大丈夫かと心配しているようです)ってゴリゴリの専門用語ではなしをしているひともいますし、そうじゃなくても、なんとなく雰囲気で わかってしまうからなるべく看護師オーラを出さないように気を付けています。

でもよくよ く考えてみれば平日の真っ昼間から疲れた顔でお風呂に入りに来ているのが、普通のOLさ んもいないわけではないと思いますが、確率は低そうです。

 

看護学生のときに座学の授業で、入浴の効果について勉強をします。

入浴には皮膚を清潔に保つだけではなく、

 

①温熱作用(=血流増加)

②静水圧作用(=新陳代謝の促進)

③浮力作用(=筋肉、関節の緊張緩和)

 

と、いう三つの作用が働きます。

要するに良いことがたくさんあるってことです。

 

流石にサウナについては学校では習いませんが、汗をかくこと、深く呼吸をすること、水 風呂で汗を流すこと、そしてそのあとの休憩で気持ち良くなることを、スーパー銭湯に通う 看護師(と書いて猛者と読む)たちは知っているのでしょう。ストレス社会で戦う白衣の天使 たちは、だいたい疲れているので。

サウナで死ぬほど無防備な姿晒さないと、やってらんな い日もある。

そこでまたキレイサッパリ汚れも憑き物も落として、患者さんと向き合い続け るのです。

 

 

[のぞみ プロフィール]

サウナース(サウナが好きなナース)
元葬儀屋の訪問看護師。
雑多なブログをやっています。
【Twitter】@sratsylenol