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【虹の湯大阪狭山店 信田 光晴 素人スーパー銭湯経営者のよもやま話/第3回】日本に根付いているハイレベルの入浴マナー

皆さま、こんにちは。

虹の湯大阪狭山店の信田です。

 

温浴施設と共に、現在絶不調の業界であるホテルも運営させて頂いております。今はコロナの影響で海外からのお客様は皆無の状態ですが、コロナ前は約60%の割合で欧米のお客様にご利用を頂いていました。

 

欧米のお客様は日本の温泉文化や銭湯文化に高い関心を持っておられることから、ホテルのスタッフはお客様から日本の温泉地や銭湯についてのご質問をたびたび受けており、温泉地や銭湯をご紹介したりする機会も多くありました。

 

海外の方も「浴室にハダカで入らないといけない」ことなどの基本的なルールは皆さんご存知なのですが、「湯船にタオルを入れてはいけない」などの細かいルールまでは当然ご存知なく、日本各地の温泉地や銭湯で様々なルール違反があり常連のお客さんとのトラブルも発生していたという話しも耳にしており、将来的には日本人客と海外客の施設単位での棲み分けなども必要になるであろうと感じていました。

 

その一方、日本人の入浴マナーは本当に素晴らしく、色々な温浴施設に行っても不快なマナー違反に遭遇することは稀であり、皆が気持ちよく公衆浴場を使う文化が根付いていると思います。

 

信田 光晴

虹の湯大阪狭山店個室風呂

 

「入浴マナー水準」と「サウナマナー水準」の大きなギャップ

その様な高い入浴マナー水準の一方、日本においてサウナマナーは浸透しておらず、周りの人を不快にさせる酷いマナーを目の当たりにすることがしばしばあります。

 

サウナから出て、体を流さず水風呂に飛び込む人。

3分おきにサウナから出て、水をかぶった後、ビシャビシャの体でサウナに再び入ることを繰り返す人。

絞ってないタオルを持ち込みしてサウナの中でタオルを豪快に絞る人。

汗だくの体を手で擦って、周りに汗を飛び散らせる人。

 

私としてはその人の行為が気になって気になって仕方がなくなるのですが、周りの人たちは今ひとつ気にしていない様子なので、恐らくサウナのルール自体が認知されておらず、何が良くて何がダメなのかの線引きが人々の中で曖昧になっていると感じています。

 

その認知を広げて、多くの人が快適にサウナを利用できる様にすることで日本のサウナ人気をより広げることに繋がると思います。

 

サウナへの恩返しの道のりは遠く果てしないですが、一歩一歩努力して行きたいと考えています!

 

[信田 光晴 プロフィール]

信田 光晴

虹の湯大阪狭山店を運営するホテルザフラッグ株式会社代表取締役社長

1976年生まれ、大阪府出身。

趣味はサウナと筋トレ、サーフィン。