【すみっこプレゼンツ サウナ平常心 /第4回】
緊急事態事態宣言が発令されたころ、わたしは不要不急の有給を取っていた。
どこにも行けない。
意味ない。
サウナへ行って昼飲みするつもりであったのに計画がおじゃんである。
仕方がないので家で相撲を観ながら呑んでいた。
今場所は推しの調子が良くない。
加えてコロナのため休場者が続出、取組数が少ない。
コロナが怖い、と引退した力士もいたっけ…
何にせよ波乱含みである。
こうしてみると人との関わりがあってこそ成立する趣味もしくは娯楽が多すぎやしないか。
趣味は何、と聞かれると相撲、高校野球観戦と答えるのだがコロナ禍によって多大な影響を受けた。
いちファンにとってだって影響があったのだから、プレーする側は甚大な影響であることは伺える。
スポーツは人と人との戦いによって成立するため、濃厚接触は免れない。
ことに今場所の推しの不調はコロナ禍による稽古不足(出稽古に行けない)と見られている。
部屋力士を相手に変わり映えしない稽古のみ行って行く中、自分のモチベーションを上げるのにどんなに苦労するか。
わたしも家で原稿が書けないと嘆いている場合ではない。
こんなことを言っているためテレワーク族でないのがバレバレだが、自分の家で仕事するって凄くない?
どうやってオンオフを切り替えるの?
想像つかなすぎて思考停止してしまう。
そしていまだサウナが趣味と言えないでいる。
(Twitter 上で)ガチの人ばかり見ているからだ。
わたしなんてまだまだ尻にカラがついているひな鳥だ。
じつは今回をもって日刊サウナでの執筆を終わることとなった。
最後にわたしのホームサウナを紹介したいと思う。
弘明寺「みうら湯」である。
家から近い、キレイ、値段がお手頃、と三拍子揃っているためさんざんお世話になっている。
ここでは漫画も読めるので話題の「鬼滅の刃」をここで最終巻まで読破する所存である。
時には読みたい巻が他に出張中だったりでさすが人気漫画、ヤキモキさせてくれる。
それにしても少年漫画ってこんなに小ぶりだったっけと思いながら老眼疑惑が発生している今日この頃である。
ここで遊郭編まで読破し、面白いと確信してからアマプラでアニメを高速で観まくって映画まで観たが、泣いた。
涙腺、死んでなくて良かった。
主人公の中の人たちはさすが次世代というか若い声優さんたちばかりであったが柱始め鬼の中の人などは(アニメでは)1話1話大御所が出るので耳が忙しいことこの上なかった。
なんと映画では冒頭から御館様の声が聞けたのを皮切りにわたしの中で有名大御所と位置付けられている声優さんが登場し耳がいちいち忙しくて幸せだった。
目が黒いうちに大御所声優さんの声をスクリーンで聴けることってある?
(たぶん大いにある)
今までスクリーンでアニメ観ようって気にならなかったからである。
こんな機会に出会わせてくれてほんと鬼滅よありがとう。
相撲やヲタ話はツルツルとできてしまうため肝心のサウナなのだが今年に入ってから行けていない。
サウナ納めも納めたぜ、という気がしないまま年を越した。
高齢の両親からは帰省をお断りされ家で箱根駅伝を観て正月を過ごした。
沿道の人の多さに辟易し、そういうとこやぞと思った。
じつは知人がコロナに罹患し症状の一部始終を聞いたのだがだいぶ日にちが経過した今も後遺症があるという。
家族の誰かがウイルスを持ち帰り、一家まるごとかかってしまったらしい。
家族がいることは心強いがことに感染症については家族みんなで倒れてしまう可能性があるのだ。
とはいえ一人暮らしで自宅療養していたって容体が急変する可能性だってある。
今のうちに食糧なども備蓄しておかねば、できるだけ外出は控えねばと思わざるをえない。
今年の目標は健康なので免疫を上げていこう。
この誌面でこんなことを言うのもなんだが、大っぴらにサウナに行くぜと今は言えないでいる。
施設の方々が感染対策を万全に営業していることはもちろん知っているし冷えが免疫力を落とすのも知っている。
近い将来、また友人を誘ってサウナへ行けるようになること、布教できるようになることを願ってやまない。
それまでは自分のヲタ気質にかけて、熱中できる代替の趣味を見つけようと思っている。