【たけぷーの冒険する熱波師への道/第3回】アドベンチャーレース
どうも、アドベンチャー熱波師(見習い)のたけぷーです。(画像の一番右が私です)
第1回のときにも、少し説明しましたが、私の肩書「アドベンチャー熱波師」とは、私がやっているスポーツ「アドベンチャーレース」が由来となっています。
今回はそのアドベンチャーレースの話です。
世界一過酷!?
アドベンチャーレースについて、Wikipediaによると「アドベンチャーレース(Adventure racing)とは、山、川、海など、各地の自然をフィールドに、多種目なアウトドア競技をこなしながら、ゴールを目指すレースである。
チーム戦で行われるものが多い。」とあります。
また、このスポーツは長時間の持久系です。
海外レースともなると競技時間は数日間におよびます。
昨年開催された大きな国際レースは、なんと12日間。
しかも、この12日間昼夜問わずレースは続きます。
そんなことから、アドベンチャーレースは「世界一過酷なアウトドアスポーツ」と言われることもあります。
3つの特徴
競技時間が長くて過酷なアドベンチャーレースですが、その特徴を3つ紹介します。
1.自然がフィールド
2.多種目
3.チームスポーツ
1.大自然がフィールド
アドベンチャーレースでは、大自然すべてが競技エリアになります。山に登り、海を渡り、川を下るなど、レースが開催される場所の特徴を存分に活かしたコースを進みゴールを目指します。
大自然の奥地まで入り込むこともあり、普段は人が行かないような場所もコースになるので、誰も知らないような絶景にめぐり合えることがあります。
一方で、大自然の中に放り出されるため、人間の小ささを実感することも多々あります。
2.多種目
アドベンチャーレースは様々な種目をしながらゴールを目指します。
多種目の競技といえば、トライアスロンが想像しやすいでしょうか。トライアスロンは、スイム、ラン、自転車と、3種目です。しかし、アドベンチャーレースは、もっと種目があります。実際には、きっちりと種目は決まっていません。
大会によって違ってきます。
私が経験した種目は、ラン、マウンテンバイク、懸垂下降(ロープで崖を下りる)、ケイビング(洞窟探索)、キャニオニング(沢下り)、コースタリング(海岸線歩き)、ラフティング、シーカヤックなどなど。
大自然でできるアウトドアスポーツはどれも種目になります。レースではスタートからA地点までランニング、A地点からB地点までマウンテンバイク、B地点からゴールまでシーカヤック、といったように種目を変えながら進んでいきます。
3.チームスポーツ
多くのアドベンチャーレースは、チームで参加することになります。
1チームは3〜4人。
男女混合が一般的です。
レース中、チームメンバーはずっと一緒に移動します。
これがこのスポーツの面白いところの1つです。
リレーみたいに、メンバーが交代で種目に挑戦するのではなく、みんなで一緒に種目に挑戦して進みます。
当然、メンバー同士で体力に差があるため、そこをみんなで助け合いながら進みます。
アドベンチャーレースは、不眠不休で数日間続くレースもあるので、その間ずっとメンバー一緒に過ごします。
だいたい3日目あたりから疲れが出てきて、それと同時にメンバーの人間性も明らかになってしまいます(笑)
極限の状況下では、本性が出てしまうんですね。
アドベンチャーレースの魅力
そんなアドベンチャーレースですが、その魅力をひとことで言えば「達成感」に尽きます。
サウナもある意味同じで、サウナ室でたくさん我慢した後、水風呂に入ったときの達成感。
それに近いかもしれません(笑)
レース中は様々な苦しい場面に遭遇します。
それをチームメンバーと一緒に我慢して乗り切り、ゴールする。
そのとき、ものすごい達成感を得ることができます。
しかも、チームスポーツなので、チームメンバーと達成感を共有でき、より大きな達成感になります。
これがやみつきになり、私はすでに19年もアドベンチャーレースをしています(笑)
意外に開催されている
ここまでかなり過酷さをアピールした文章で紹介してきたアドベンチャーレースですが、日本国内では、北は北海道から南は沖縄までのどこかで、1ヶ月に1回くらい開催されています(2020年はコロナ禍ではほとんどが中止・延期ですが。。。)。
国内のほとんどのレースは、スタートからゴールまで数時間で終わります。
最初に書いたような過酷さはなく、初心者の人でも存分に楽しめます。
一方、海外でも多数開催されていて、私は3回ほど海外レースに参加しました。
日本国内のレースとはまったく違った雰囲気、自然そして過酷さを味わい、とても貴重な経験となっています。
最後はやっぱりお風呂
自然の中でいっぱい動き回るアドベンチャーレース。
これだけ大自然とたわむれるため、泥とほこりまみれになってゴールします。
ゴールするとまず最初に頭に思い浮かぶことは「お風呂入りたい」です。(「ビール飲みたい」もあります(笑))
私は、レースの競技者ですが、一方でレースの運営もしています。具体的には「コースクリエイター」という、レースのコースを作る役割をしています。
開催場所の自然の中で選手のみなさんに楽しんでもらうにはどのあたりを通ってもらうかを決めます。
また、レースコースを作るとき、気にかけるのが、ゴールを入浴施設近くにすることです。
レースが終わって、すぐにお風呂でサッパリ、そしてビール。
選手として最高のひととき。
それがわかるからこそ、ゴールは可能な限り入浴施設の近くにします。
(写真はレース後、入浴施設の貸し切りの宴会場で疲れて眠る選手たち)
レース後にお風呂に入りながら、他の選手とレースを振り返っていろいろ話をするのは至福のときです。
レース中はライバル、終われば仲間。
こうして選手同士が仲良くなり、新たなチームが結成されたりして、人脈がどんどん広がっていきます。
おわりに
今回は、私がメインでやっているスポーツのアドベンチャーレースについて細かく紹介させていただきました。
まだまだ競技人口も少ないスポーツのため、多くの人に知ってもらえると嬉しいです。
今回の記事を見て、「へー、こんなアウトドアスポーツがあるんだなぁ」って思ってもらえたら幸いです。
では、また。
[たけぷー。プロフィール]
たけぷー。本名、武井正幸。アドベンチャーレーサー、ウルトラランナー。
普通の会社員をしながらアドベンチャーレースやウルトラマラソンに挑戦中。
アドベンチャーレースにおいては国内で優勝入賞多数。
海外レースにも積極的に参加している。
ウルトラランナーとしては国内最長のマラソン大会、川の道フットレース520kmを2回完走。
Twitter: @takepu_zakki
Instagram: @takepu_zakki
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