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【第1回】25年間ありがとうございました!8月31日閉店『湯あそびひろば6・3の湯25年を振り返って』

「大人入浴料350円」

1995年12月に愛知県西尾市に「湯あそびひろば6・3の湯」はオープンしました。

全国にある「湯あそびひろば」同様に”湯あそび”たる所以として7つの浴槽に2種類のサウナそしてなんといっても多種多彩なジェット浴が楽しめる当時は非常に画期的な施設であったであろうと感じております。

 

6・3の湯の歴史を語るうえで解説をしなくてはならいのが運営母体である株式会社豊和であり、温浴業を事業の1つとして開業した会長岩崎豪詞です。

株式会社豊和の前身は豊和織布株式会社として繊維業を営む企業でした。

2代目の岩崎豪詞により健康産業への転換を行い現在に至っています。

多くの方に聞かれる6・3(ろくてんさん)の由来について皆様の”もやもや”を解消すべくこの場をお借りして改めてご説明しておきましょう。

そもそも6・3というブランドは、弊社の本社施設にある「カルチャーパーク6・3」のオープンの際にこの世に誕生しました。

カルチャーパーク6・3はスポーツクラブ・スイミングクラブ・Bookショップ、レンタルショップ、カフェ、パーティールーム、宅配ピザ、ハウジングセンターなどの店舗を運営する施設として開業しました。

その開業の際のコンセプトが『6つのステージ』を『3つのコンセプト』で運営し地域に貢献する事でした。そのコンセプトが「情報の提供」「利便性の提供」「快適性の提供」の3つのとし、地域に『和』を広げていく事を目的に生まれたのが6・3ブランドです。

また、我が社の創業記念日であり、会長の誕生日である6月3日が大きく関わっている事も付け加えさせて頂きます。

 

6つのステージ

 

《6・3の湯の想いで》

さて、6・3の湯の歴史を振り返ると様々な取り組みがありました。先にも紹介しましたが、多くのジェット浴が楽しめる事。飲食コーナーは女優さんが運営する店舗であった事。

露天には有名温泉地からお湯を運んで楽しめる天然温泉浴槽。そして、個人的に驚いている事は、『炭酸泉』の導入です。

開業当初からあったか記憶が定かではありませんが、少なくても20年以上前に6・3の湯には炭酸泉が導入されていました(現在はありません)

現在温浴施設では一般的な炭酸泉の機械の様なものはありませんでしたが、機械室の外側には炭酸ボンベが4~5本並び、炭酸泉のろ過器の横にはお湯と炭酸を混合する機械が設置されたいた事を覚えています。

弊社会長には先見の明があるというか、行動力があるというか。

現在の温浴施設には当たり前のように存在する炭酸泉なるものを20年以上前に導入していたというのはそう言わざるを得ないと感じております。当時は、炭酸により浴槽のコンクリート目地が破損するという対策は皆無に等しく、現場では浴槽からのお湯漏れに悩んでいた事、画期的な解決策が無かったことが炭酸泉廃止の原因の1つともなったのでした。

 

そして、6・3の湯を振り返るのに欠かせない思い出はやはり長年6・3の湯を支えて頂いたお客様です。6・3の湯は地元のお客様に愛された店舗で、常連様が非常に多く現在でも店舗にお越しいただくお客様の中にはオープン時から20年以上にも渡りご利用頂いているお客様が多くお見えになります。

弊社の考えの中に「地域密着」という意識が根付いております。地域密着というと堅苦しい事ではなく、お客様とスタッフ・お客様とお客様の距離感が近いという特徴があり、6・3の湯にはお風呂が好きなお客様による一つのコミュニティーがありました。

日々お客様が浴室で語らう姿やそのコミュニティーから発生する日帰り旅行のツアー等をお客様が企画実行されている事もありました。

また、スタッフを通じて「〇〇さんに渡しておいて!」と農作物の交換なども日常茶飯事として目にする光景の一つでもあります。それら一つ一つが6・3の湯らしさを象徴する微笑ましい情景でもあります。

その様に長年6・3の湯をご利用頂いたお客様には感謝の想いしかございません。

 

《活力銭湯6・3の湯》

6・3の湯は2013年12月に3ヶ月の休館を経てリニューアルオープン致しました。

リニューアルを機に様々な取り組みを開始しました。

男性サウナでは毎日ロウリュサービスを開始し『ロクサン熱波部』を結成し、サウナを通して地域の皆様に施設を楽しんでいただく新たなサービスを開始しました。また、熱波を通じて他店の皆様との交流や熱波甲子園に出場しチャンピオンベルトを獲得したいという目標も持つことができました。そのような動きを通じ我々スタッフが活力を生み、お店全体が活力を持ち、その活力がお客様に、更には地域に広がっていく事を目標に『活力銭湯』を6・3の湯のコンセプトに掲げて新たな活動に取り組む事もできました。

活力銭湯への想いは『熱波甲子園優勝』を目指す中で年々お客様からの激励の声も増え、スタッフの活力がお客様へ伝わっていく姿も本当に嬉しく思いました。

 

湯あそびひろば6・3の湯は2020年8月31日をもって閉店いたします。

25年の歴史を振り返ると、この世に6・3の湯を誕生させて頂いた方々、日々6・3の湯を楽しんで頂いた皆様、そしてお付き合いいただいた温浴業界のお仲間の皆様、そして何より今まで6・3の湯を盛り上げてくれてスタッフの皆様、本当にありがとうございました。

 

6・3の湯は閉店いたしますが、『活力銭湯』の精神は引き続き我々スタッフが新たなステージで実現していきます。

 

25年間本当にありがとうございました。

 

プロフィール

株式会社豊和

温浴事業部統括マネジャー
湯あそびひろば6・3の湯支配人 渡辺和明
湯あそびひろば6・3の湯

[HP] https://www.culture-park.co.jp/yu/index.html

[FB] https://www.facebook.com/湯あそびひろば%EF%BC%96%EF%BC%93の湯-1658891297669608

 

[姉妹店] 癒しの里小京都の湯
https://www.show-kyoto.com/index.html