【KGN機械室日記#84】テントサウナをやってみよう
テントサウナを店舗でできないかと、メトスさんと一緒に検討しはじめたのが昨年の9月頃のことでした。
店舗の屋上で貸切営業しようと、見切り発車でテントサウナもプールも買ってしまい、「こういう衛生管理をしながら実施を予定しています」と念のため保健所に一報を入れに行ったのですが…。
まさかの「NG」!県内で認可実績がなかったのもありますが、たとえ1日限りのイベントであれ、公衆浴場営業許可を取得するようにとの回答が。
藪蛇だったかなぁとも思いましたが、やはり温浴を本業としているものとしては、合法的に安心安全の後ろ盾をもってご提供すべきと考えていたので作戦変更です。
新たな許可の取得は労力が大きいので、既存の営業許可の範囲で出来るよう、露天風呂で開催する方向で保健所と確認を進めます。
保健所の担当の方も日頃からコミュニケーションを取っている方なので親身に相談にのってくださり、アドバイスも多く頂きました。
ようやく開催の目途がつき、1月休館日にスタッフの体験利用を兼ね、熱波師や業界関係者をお招きして予行練習を開催。
もちろん保健所の方にも現地確認して頂き、管理上問題ないとの見解を頂きました。
さて本番の3月休館日。
テントは予約限定ですぐに枠が埋まり、約40名の方にいつもと違った露天風呂の景色や薪とヴィヒタの香り、そしてセルフロウリュをお楽しみ頂きました。
男女別でしたので水着着用の必要もなく、かつての平塚グリーンサウナを思い出された方もいたようです。
ちなみ室内の丸太ベンチは尾鷲産杉の特注で私が直接引き取りに行ってきました!
個人でも手軽に始められるテントサウナですが、安全に楽しむには十分な知識も必要です。
SaunaCamp.さんが「テントサウナ安全ガイドライン」の策定に向けて動き始めていますが、とても重要な取り組みだと感じています。
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[オフロ保安庁長官 久下沼伊織 プロフィール]
オフロ保安庁長官(天然温泉 満天の湯 取締役統括支配人)
温浴業界ナンバーワンの機械室テクニシャン。配管・バルブ・ろ過機等の温浴配管愛に満ちている。生きる楽しみは「食う・寝る・(風呂に)浸かる」。
■2005年 大手フードチェーンを退職後、天然温泉満天の湯に入社。2ヶ月で店長に。
■2012年 オフロ保安庁発足と共に、長官に就任。
■2014年 (一社)ニッポンおふろ元気プロジェクト理事に就任。
■2019年 天然温泉満天の湯 常務取締役に就任。おふろアイドルOFR48劇場支配人に就任。
KGN@オフロ保安庁長官【farmer】