スーパー銭湯ブームの頃に建設されたおふろ屋さんの水風呂は、サウナのおまけ程度で”“一応あります”といった作りが多いですが、近年は、深さや水温、水質などにこだわる店舗も増えてきました。
負けじと少しずつ改良を重ねてきた履歴を振り返ってみます。

■水風呂に入浴剤

ミント水風呂は改めて調べたら2009年から実施していました。
当初は七夕のイベントで水風呂を青く染めたのがきっかけでした。
この入浴剤は10年位前に既製品が廃盤になってしまったのですが、色や香りなど満足のいく代替品がなく、今も毎回特注でロット製造してもらっています。

■チラーの更新

2017年のリニューアル休館時に一緒に更新しました。
能力もあがり安定的に冷水を供給できるようになりました。
しかし翌年（しかも夏場！）に故障で内部がパンクし、補修対応で3週間水風呂が
冷えなかったのは苦い記憶です。
ハイシーズンにこうならないようにと思って更新したのに！！

■熱交換器の更新

2020年、コロナ休業要請期間中に従来品より断面積が1.4倍に増えたものに更新しました。
熱交換効率があがり、ハイシーズン、ピーク時間帯でも冷えが安定するようになりました。

■サウナサンシステム

こちらも同じく2020年、長崎のサウナサンを訪れた際に、あまりの水の質感の違いに驚き、足立支配人に伝授して頂いた内容を元に浄化装置を浴槽に取り付けました。
原水の違いがあるので完全再現にはなりませんが、それでも肌に刺さらない感触にはなったかなと思っています。

　他にもろ過器のスペックなどハード面は然るべき更新のタイミングで性能を向上させ、地味ながら、水風呂に12分計を設置するなどソフト面の改良も加えました。

そして次なる一手として12年ぶりに入浴剤の改良に着手！
その開発過程は次号でお伝えいたします！

【KGN機械室日記＃77】エアコンを掃除してみる
【KGN機械室日記＃78】ワックスが剥げてしまいました
【KGN機械室日記＃79】若き隊員、銭湯復活への道①
【KGN機械室日記＃80】若き隊員、銭湯復活への道②
【KGN機械室日記＃81】若き隊員、銭湯復活への道③
【KGN機械室日記＃82】若き隊員、銭湯復活への道④
【KGN機械室日記＃83】37年ありがとう！JNファミリー
【KGN機械室日記＃84】テントサウナをやってみよう
【KGN機械室日記＃85】テントサウナ安全ガイドライン策定への動き

［オフロ保安庁長官 久下沼伊織 プロフィール］

オフロ保安庁長官（天然温泉 満天の湯 取締役統括支配人）
温浴業界ナンバーワンの機械室テクニシャン。配管・バルブ・ろ過機等の温浴配管愛に満ちている。生きる楽しみは「食う・寝る・（風呂に）浸かる」。
■2005年　大手フードチェーンを退職後、天然温泉満天の湯に入社。2ヶ月で店長に。
■2012年　オフロ保安庁発足と共に、長官に就任。
■2014年　(一社)ニッポンおふろ元気プロジェクト理事に就任。
■2019年　天然温泉満天の湯　常務取締役に就任。おふろアイドルOFR48劇場支配人に就任。
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