【京が島天然温泉湯都里 関ラリ@勝三の ととのって気付いてみたら異世界だよ。/第1回】序
『サウナヨモヤマバナシ』改め
新連載!?『ととのって気付いてみたら異世界だよ。 序 』
いやあ、今日の熱波も盛り上がったねえ。とくに今日はオーディエンスとの一体感は凄かったね。でもさすがに一人で1日7回はしんどかった。ちょっとバックーヤードの外で一休みと。
うーんいい風だ。心地よい。こりゃあ、ととのっちゃうんじゃないの・・・
『ネーネーネー パーパーパー』『ネーネーネー パーパーパー』・・・・
なんだあ、どこかで聞いたことのあるフレーズだなあ。
おっと、ととのって寝ちゃったのかな。
『やった、召喚成功だ。』『やっぱりこの呪文式で間違いはなかった!』
どこ、ここ?
誰、この人たちは!?
えーとおさらいしてみよう。
はい、熱波やりました。バックで休みました。ととのっちゃっいました。
んで目が覚めました。ちっちゃいおっさんに囲まれている。
『お待ちしておりました、火・風の勇者よ。』
『この世界に、2つの属性を持ち合わせる者はおりません。』
『どうか、この豊かな森と大地を救って下さるようお願いします。』
なに言ってるんだ?このおっさんは。
あっ、これはテレビでやってるモニ○リングってやつじゃない!?
はいはいわかってますよ。私も大人ですからね、野暮なことはしませんよ。
『えっ!俺が勇者ですか。なんかの間違いじゃないんですかね!?』
『っていうか、森と大地を救うなんて大掛かりなこと、俺が出来るわけないし』
こんな程度の乗り方でいいかな。でも、おっさん達ほんとに小っさいね。
んっ!よく考えたらこんな小っさいおっさんっているの!?
1mあるかないかだし、日本人じゃないよね。
しかもこんなに大勢の人数集まんないでしょ。
『私たち、ノームが暮らすこの森と大地は、あと7回目のブラックサバスで完全に闇に覆われてしまうのです。闇に覆われた森と大地に生物は住むことが出来なくなり、暗黒から魔物が跳梁跋扈する世界になるでしょう。』
話がでかくなってきたぞ。えっ、ノームって言ってなかった。
ノームってあのノームだよね。そりゃ小さいわけだ。
これってホントにあの異世界召喚されちゃったの!?
『俺、別に指輪とかしてないし、何で俺なんかを召喚したの?』
『実はあなたが2人目なんです。』
『ブラックサバスの日に、漆黒の炎で燃やし続けられた賢者の石に聖水をかけ、ある呪文式を唱えると、白い煙の中から火と風の勇者が現れると私の曾祖父さん、そのまた曾祖父さんと何百年に渡り受け継がれていました。』
『その前のブラックサバスで勇者を召喚できたのですが、その勇者は赤い仮面をしており、伝説のフェニックスの尾を持あわせた人でした。ただ・・』
『俺は現世でやらなければならないことがある。パネッパー!!』
『とおっしゃり、現世への空間を掴み泳いで戻りました。』
あの人だな。
こりゃマジっぽいな。もう諦めよう。
『さっきからブラックサバスって言ってけど、それって何のこと?』
『ブラックサバスとは、2つある太陽と月がすべて重なり、昼間でも夜のように暗くなる日を言います。これは一番大きい太陽が沈み、また空高く昇るまでを21度繰り返す周期で起こります。』
21日を7回だから、あと半年もないじゃないの。
あの人だから無理やり帰れたと思うけど、これ戻れなかったらどうするの。
『この世界を救うには、誰も辿り着いたことのない熱い溶岩石で遥か高くまで積み上がったイズネス山の頂上に賢者の石を置き、強烈なストームで闇を吹き飛ばすしかないのです。』
『それが出来る者は、火と風の属性を持ち合わせる者しか出来ないのです。』
もうやるしかないみたいだね。
なんか聞いたことあるような名前の山の頂上に行って、ロウリュウやって熱波やれってことでしょう。
でも賢者の石ってのどこにあるの。あれって凄いやつでしょ。
『おお、まさか!!あなたの首元で光る石は・・・!』
『えっ、これのこと?これはガチャガチャで出たサウナストーンをネックレスにしたんだけど。ええぇ、これがあぁ・・。そんな出来すぎだろ。』
『まさしくその光る鉱石が賢者の石でございます。』
はいはいと。
『道中の道案内としてトゥントゥを行かせますので、慣れないこの世界のことはトゥントゥに聞いて下さい。』
『オイラ、イキっていうだ。よろしく勇者』
勇者っていよりも、ベルセルクのガッツがいいかな。
さあ、いろいろと旅で必要そうな物は用意して持たせてもらったんだけど、こんなに荷物が持てるわけないよ。まさかこれってアレが使えるの?
『勇者ならアイテムボックスが使えるはずだよ。』
やっぱりね。
まあだいたいこういう異世界召喚や転生ものって、召喚されるとチート能力があるもんだよね。たしかあの場合だと確かめるには・・・
『ステータスオープン』
おお、そういえばこの世界で珍しい属性2つ持ちって言ってたな。
たしか火と風だっけ。
『ぶはははは やっとステータスを見たな。』
『我こそは炎の魔人 イーフリートである。お主がステータスを見ることによって、我と会話をすることが出来るぞ。どんどん話せ。なんでも聞くとよい』
『もうなによ!あんたばかりじゃないんだから』
『私は風の精霊 シルフィード。こいつだけじゃ頼りないから付いて来てやっただけだから。』
うーん、いろんなことが滞っているぞ。
これはめんどくさいことになりそうだ。
ああ、サウナに入りたい。
to be continued?
【京が島天然温泉湯都里 関ラリ@勝三の サウナヨモヤマバナシ/第1回】
【京が島天然温泉湯都里 関ラリ@勝三の サウナヨモヤマバナシ/第2回】私をサウナに連れてって
【京が島天然温泉湯都里 関ラリ@勝三の サウナヨモヤマバナシ/第3回】実録!?台湾サウナ潜入ルポ 前編
【京が島天然温泉湯都里 関ラリ@勝三の サウナヨモヤマバナシ/第4回】実録!?台湾サウナ潜入レポ 中篇
【京が島天然温泉湯都里 関ラリ@勝三の サウナヨモヤマバナシ/第5回】実録!?台湾サウナ潜入レポ 後編
【京が島天然温泉湯都里 関ラリ@勝三の サウナヨモヤマバナシ/第6回】トミー・ジョンからの復帰
[プロフィール]
高崎 京ヶ島天然温泉 湯都里 勤務
CBとして後方で回りを見渡し、全体を統率するはずが自分で決めたがる闘莉王系副支配人
高崎 京ヶ島天然温泉 湯都里
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