【天然温泉平和島 小林三貴子のikiヒーターに焦がれて/第9回】
皆さんこんにちは!天然温泉平和島のスローリュ小林です!日刊サウナの記事も、なんと9回目になります。
ここまでただ単に、いかに自分がロウリュやサウナを愛しているかばかり書いてきましたが、少しは皆さんが「読んでためになった!」と思っていただけるような記事を書いてみようと思います。
今日は、セルフロウリュをより楽しむためのコツをお教えしたいと思います。
普段、私が仰いでいるような50名規模のロウリュサウナではなく、寺島浴場さんやテントサウナでセルフロウリュをする際に、参考にしていただければと思います。
皆さん、セルフロウリュを楽しみにしていたのに、全然温度が上がらずに、熱いサウナが楽しめなかった!という経験はありませんか?
ご自分で、セルフロウリュが出来るサウナの共通点は・・・ずばり!!石が少ないという事です!
少ない石にまんべんなくジャーっとアロマ水をかけ続けてしまうと、石の温度が下がり、連続してロウリュを楽しむことが出来ません。
一度冷えてしまった石は、温まるまでに30分から1時間かかることがあります。ですから、まんべんなくアロマ水をかけ続けると、石の温度が下がりやすく、結果サウナ室の温度も下がってしまいます。
そこから、30分たたない間に、もう上がったかな?もう上がったかな?と確認のために水をかけていくと負のループに陥ります。延々温度の上がらないサウナ室にいるはめになるのです。
そこで、おすすめしたいのがヒーターの石を4等分にする方法です!
これからセルフロウリュをするサウナに行ったら、まず自分の中で石を4等分にします!あくまでも、物理的に4等分するのではなく、かける場所として感覚で等分するだけです。
寺島浴場さんなら、左 右 真ん中手前 真ん中後ろ の4等分くらいです。テントサウナなら、手前 奥 真ん中手前 真ん中奥 くらいで良いと思います。
とにかく、そう決めたらアロマ水は順番にかけていき、連続して同じ石にアロマ水がかからないように調整します。
すると、ラドル1杯くらいのロウリュウであれば、連続して行ってもサウナの温度を下げることなくしっかりとロウリュし続けることが出来ます。
また、アロマ水のかけ方も、ラドルを石に付けて、傾けることでしっかりと同じ場所にかけることをおすすめします。プロのかけ方のイメージから、高々とラドルを上げたくなることがあるかもしれませんが、跳ね返った沸騰水でやけどする恐れもありますし、アロマ水が飛びちって、広範囲にかかるのを防ぐことが出来ます。
最近、熱波をご自分でやりたいというお声をよく聞きます。以前、寺島浴場さんで熱波をみんなでやってみよう!と貸し切りさせていただいたことがあります。
2時間程連続してロウリュをやりましたが、この法則にのっとってアロマ水をかけ続けたところ、ずっとアツアツをキープすることが出来ました。
その時は、2時間半の間に、18回程連続で、ラドル1杯のロウリュの後に、攪拌や熱波を3分強やっていくというのを繰り返しました。毎回しっかりジューッと音をたてて勢いよくロウリュがあがっていました。
セルフ熱波のお話も少ししたいと思います。
まず、寺島浴場さんのようなしっかりしたサウナ室で熱波を楽しむ場合は、まず攪拌をやります。攪拌というのは、勢いよく上にあがり、天井部に溜まった蒸気を落として体にまとわせることです。ただ、タオルを棒状にもって、横旋回と縦旋回をするだけでOKです!横旋回は、よくライブ会場などでノリノリでタオルを振る事があると思いますが、あれで充分です。縦旋回は、まさに横の縦バージョンですが、こちらの方が重要です。受け手は、お顔回りに漂う蒸気が、足元まで届いた時、蒸気に包まれたような幸福感と体感温度の上昇を感じることが出来ます。しっかりと足元まで蒸気を回すことで受け手の満足度が大きく変わります。
次に、テントサウナでのロウリュと熱波の楽しみ方をご紹介します。
先ほど、サウナ室での攪拌でおすすめした縦旋回ですが、テントサウナではおすすめしません。
テントサウナは、テントの中で薪を燃やしています。一酸化中毒を防ぐために、しっかりと換気口が作られています。また、都会でテントサウナをやる場合は、床がコンクリートのため、テントをしっかりと床と密着出来ないことがあり、足元は風が通り抜けるほど涼しいことがあります。ですので、せっかくできた蒸気を縦旋回で床に落としてしまうと、すぐに体感温度がぬるくなってしまいます。テントサウナを楽しむときには、顔回りに熱波をあてる方が、満足感を得る事が出来ます。
無理に攪拌などはせず、お顔回りを中心に浅く仰ぐのをおススメします。
ロウリュも熱波も、熱波師によってやり方はさまざまです。
あくまでも、私の経験からのコツとおススメという感じですが、ぜひ参考にしてみて下さい。
天然温泉平和島のロウリュでは、毎月第三水曜日にプロ熱波師の井上さんをお招きして、ロウリュウイベントを行っています。
井上さんのロウリュは、沢山のロウリュを体に当てます。まさに、蒸気の中で蒸されるような感覚を体験することが出来ます。また、毎週日曜日には、鮭山未菜美さんのアウフグースを行っています。鮭山さんのアウフグースは、目にも楽しい技の連続でゆっくり身体に熱が入って行くようなショーのような時間です。
ぜひ天然温泉平和島で、いろいろな種類の熱波を浴びてみて下さい。
【第1回】小林三貴子のikiヒーターに焦がれて
【第2回】小林三貴子のikiヒーターに焦がれて
【第3回】小林三貴子のikiヒーターに焦がれて
【第4回】小林三貴子のikiヒーターに焦がれて
【第5回】小林三貴子のikiヒーターに焦がれて
【第6回】小林三貴子のikiヒーターに焦がれて
【第7回】小林三貴子のikiヒーターに焦がれて
【第8回】小林三貴子のikiヒーターに焦がれて
[天然温泉平和島 副支配人 小林 三貴子]
永遠の37歳(サウナー)
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