【天然温泉平和島 小林三貴子のikiヒーターに焦がれて/第11回】
こんにちは!天然温泉平和島 副支配人のスローリュ小林こと小林三貴子です。
今日は、私が熱波師になった経緯を詳しく書いてみようと思います。
私は、サラリーマン熱波師です。
温浴施設に社員として配属されて、仕事の一つとして熱波師をやっています。
私が、初めて熱波をやったのは2012年頃でした。入社から6年程立った時に、天然温泉平和島に配属されました。
入社の面接で、「温泉が大好きで、温泉があるので御社を志望しました」と言っていた私は、わくわくして天然温泉平和島に配属されました。
当時は、浴室にある高温サウナで女性スタッフは女性のお客様に、男性スタッフは男性のお客様に対してやるロウリュウでした。(※当館では、ロウリュイベントのことをロウリュウとよんでいます。)
スタッフは2名体制で、バケツにアロマ水を1杯持っていきます。
ラドルでアロマ水をかけたら、タオルで攪拌をしてから、大きなうちわで扇ぎます。スタッフは、出勤したらその日の自分の担当にロウリュウがあるかを確認し、誰でも担当するような仕事でした。出来るか出来ないかではなく、自動的に順番が回ってくるような感じでした。
社員として異動してきても、まだまだ覚える事が沢山あり、アルバイトに教えてもらいながら奮闘する日々の中、ロウリュウは心の中で「これなら1番になれるかも!」と思いながら一生懸命頑張っていました。
お客様の前に出て、ロウリュウの説明をし、感想を聞いたりしていくと、自然とお客様のお顔やお名前を覚えられるようになり、フロントでの接客も楽しくなりました。
高温サウナですので、85度前後のサウナで、7分程のイベントをやるような形でした。当時は、強い風が好評で、なるべく強く扇ぐようにしていました。
3~4年程で異動になり、ここからしばらく熱波、サウナ、ロウリュウなどとは無縁になります。
2018年頃に再配属になって、リニューアルを担当しました。
天然温泉平和島は、2019年3月にリニューアルをしました。そこで、最大級のikiヒーターを取り入れたロウリュウサウナを作ることになりました。
リニューアルなどで、新しい物を作るときには、施設見学に行きます。いろいろな施設で、熱波を浴びて、ロウリュウを沢山経験しました。
過去に、ロウリュウの経験があった私は、他のスタッフとともに、熱波師検定を受けに行くことになりました。
それまでは、ただ回ってくる係をこなして、経験を積むような仕事でしたが、座学を受けると、姿勢が変わりました。サウナに入浴することで起きる、身体への反応、負担を減らす方法、蒸気の扱い方、タオル扇ぎ、学んだことは沢山あります。また、検定を取得したことで自信を持って私は熱波師だと言えるようになりました。
すると、自信を持ったことでどんどん上達していきました。
他の熱波師の方が気になるようになり、You Tube にアップされている、アウフグースの動画を観て勉強しました。
サ道のドラマを観ることで、本当のサウナの入り方を知って、サウナ自体も大好きになりました。
それまでは、順番に回ってきた係だった仕事が、大好きで自分からやりたくなるような仕事になりました。
お客様からも、今日の担当は誰か?そんな質問が出るようになりました。接客業をしていると、クレームを受けることはあっても、お褒めの言葉をいただくことはほとんどありません。ロウリュウなどのプログラムで、お客様と直接お話するようになると、お褒めのお言葉を頂けてモチベーションがかなり上がります。
自分自身が、ロウリュウ(蒸気)を浴びることが快感になり、より熱く、より長く、いろいろなやり方を試しました。
熱波師として成長する上で、当館のロウリュウサウナは最高の環境です。
まずは、広さです!現在は、コロナ禍のため上限を33名様で制限させていただいてますが、通常は54名様入れる程の広さがあります。天井も高く、タオルでもうちわでもしっかりと振ることが出来ます。33名様にお一人3回を3セット扇ぐので、297回(二人でやると半分程度の約150回程)大体毎回150回を毎日扇いでいくと、どんどん扇ぎが上達していきます。
そして、温度です!
基本設定が低く(50度)、15分~30分程まで、慣れれば長くイベントをすることが出来ます。長ければ良いというわけではありませんが、長く出来れば、お客様のしっかりした発汗と、満足度を上げることが出来ます。熱波師として自分の体をサウナに慣れさせるには、とても易しい温度だと思います。
そして、最後に湿度です。
当館のロウリュウサウナの体感温度は、湿度でいくらでも調整が出来きます。
体感90度の灼熱熱波から、30分程入っていられるような、易しい体感のロウリュウまで、熱波師の個性を出しながら、色々なスタイルでロウリュウイベントを行う事が出来ます。
基本3セットだったロウリュウは、次第におかわりが定着化し、現在では3セットにおかわりをプラスしたり、休憩をはさんだり、スタッフによってさまざまなやり方で、個性が出たロウリュウイベントを行っています。
もちろん、裸で受ける高温サウナのロウリュはとても気持ちが良いです。私もサウナーとして大好きです。でも、ぜひ岩盤浴ロウリュウの良さも知っていただきたいです。
苦しさが少なく、熱さに耐えるのではなく、熱さを楽しむ、そして大量の蒸気で蒸される。
そんな心地よさがここにはあります。
熱波師検定を受けてからは、まだ2年目の熱波師ですが、先日ステップアップセミナーも受けました。
攪拌に使えるような、色々な扇ぎ方を覚えて、日々練習しています。
最近は、熱波だけでなく攪拌でも、お客様に風と蒸気が届くように工夫しています。
熱波師の道は、人それぞれで、入り口も様々です。
でも、知ることで見方が変わったり、体験することで受けるときの心持ちに変化が出てきます。
熱波師になるのはハードルが高くても、熱波師検定は誰でも受けることが出来ます。
熱波師検定Bは、リモート検定もあるので、お時間があるサウナーの方は、受けてみるのはいかがでしょうか?
なかなかサウナに行けない時期が続きますが、ヴィヒタを購入したり、熱波師検定などを受けたり、色々な形でサウナと付き合うことで、少しでも皆さんの心がととのいますように。
【第1回】小林三貴子のikiヒーターに焦がれて
【第2回】小林三貴子のikiヒーターに焦がれて
【第3回】小林三貴子のikiヒーターに焦がれて
【第4回】小林三貴子のikiヒーターに焦がれて
【第5回】小林三貴子のikiヒーターに焦がれて
【第6回】小林三貴子のikiヒーターに焦がれて
【第7回】小林三貴子のikiヒーターに焦がれて
【第8回】小林三貴子のikiヒーターに焦がれて
【第9回】小林三貴子のikiヒーターに焦がれて
【第10回】小林三貴子のikiヒーターに焦がれて
[天然温泉平和島 副支配人 小林 三貴子]
永遠の37歳(サウナー)
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Instagram tennenonsenheiwajima